家を燃やさない

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自室のドアにこういうのを貼ってある。これを見て、出かける前に指差し確認をする。

「恐らく全部クリアしてるだろうな」という時でも、指差し確認を忘れて部屋を出てしまった事に気づくと、駅まで歩く途中でも引き返して確認する。戻る道すがらに「相変わらず強迫観念の塊だな」と思う。自分で決めたルールから逸脱してしまうと、もうパニックになってしまう。

このメモを貼るより前、家に誰かがいる時は家族に連絡して部屋を確認してもらっていたけれど回数が増えるごとに申し訳なさは募るし、もちろん家に誰もいない時もある。

なのでメモを貼って逐一指差し確認するようにしている。

 

昔、映画を観に行った時に、ヘアアイロンの電源をちゃんと消したのかどうか確認せずに家を出たことを思い出して、顔面蒼白で終始映画を観続けたことがある。暗闇だから顔面蒼白なのはいいけれど、映画に集中できる訳がなかったので内容を覚えていないのが悔やまれる。もう何の映画だったかも覚えていない。

スクリーンにはずっと、私のヘアアイロンによる出火が原因で全焼する実家の様子が映し出されていた。

ヒーターにはタイマーが付いているので一定時間を超えると自動で電源が切れるし、ヘアアイロンも恐怖心ゆえに買い替えて、今はタイマー付きのものを使っている。エアコンで家が燃えることは恐らくだけど、ない。もっと言えばヒーターがずっと付いていようがヒーターの前に燃えるようなものはあまり置いてないし、ヘアアイロンで家が燃えるのかも分からない。

それでも怖い。家が燃えるのが。家が燃える可能性を自分の過失で0.1%でも増やしてしまったことが。

 

母の知り合いの家が家事で全焼してしまったということが昔起きたらしく、幸い皆無事だったけれど、「家族の写真が1枚も残っていないのが本当に辛い」(当時は写メとかなかった)と言っていたのをよく思い出す。

この先もずっと家が燃えないで欲しい。

みなさんも火事にはお気をつけください。